漏水トラブル 事例

こんにちは!

 

黒木です。

 

今回は入居中のトラブル事例をご紹介いたします。

 

つい先日、マンション内で上階からの漏水が発生しました。

 

4階建ての鉄骨マンションで、1階はテナント。2階より上は住居です。

 

漏水の連絡は1階のテナントさんよりもらいました。

 

水回りのトラブルって結構焦ります。。。

 

漏水が発生すると、まず行わなければならないのは、

 

漏水の原因を見つけ、いち早く漏水を止めることです。

 

漏水の原因は大きく分けると、

 

”排水から”なのか”給水から”なのかの2つに分けることができます。

 

排水が原因の場合は、排水したタイミングで漏れるため、

 

漏れるタイミングが決まっていたり、しばらくすると収まったりなど不定期です。

 

給水が原因の場合は、使用の有無にかかわらず常時漏れている状態です。

 

今回はというと、時間が経つにつれ漏れている量が増えているとのこと。

 

その為、排水・給水どちらの可能性も考え、まずは上階の方に声掛けを実施しました。

 

可能性のある2部屋に対し、1室は不在。

 

もう1室は在宅しておりました。

 

直近での水回りの使用の有無を確認しましたが、特に使用していないとの返答でした。

 

余談ですが、

 

漏水が発生した際に上階への聞き取りを行ったとき、

 

下に水が漏れている旨を伝えると、

 

責任を感じたり、自分は何もしていないという思いから

 

事実と異なる証言をされる場合があります。

 

なので声をかける際も、言葉のチョイスに気を付ける必要があります。

 

 

 

話はもどり、漏れている位置と室内の水回り位置が近いため、この水回りのどこかであろうと

 

推測しました。

 

そこで次に、排水か給水かの確認ですが、今回はどちらの可能性もあったため、

 

まず、この部屋の個別メーターを確認しました。

 

給水で常時漏れていれば、メーターが動いている可能性があります。

 

今回はメーターでの動きは確認できませんでした。

 

そこで排水を疑います。

 

この部屋の水回りは

 

キッチン、浴室、トイレ、洗濯機置場の4ヶ所です。

 

そのうち、洗濯機置場以外の3ヶ所は近い位置にあるのでこれのどれかです。

 

トイレの排水は漏れるケースが少ないので順番的には

 

キッチンか浴室からです。

 

排水ヶ所はそれぞれ、タイプによりますが

 

 

↓ ↓ ↓ のような浴室なら

 

 

 

↓ しるしをつけた場所が点検口です。

 

 

ここを開けるとユニットバスの内部を見ることができるので

 

濡れた痕跡があるかどうかなどを確認することができます。

 

ちなみに今回は浴室よりもキッチンが怪しいとにらんでいたので

 

キッチンから調べました。

 

 

 

 

キッチンは上図のようなコンパクトタイプです。

 

 

しるしの場所が収納などになっています。

 

今回、漏水が発生したお部屋のキッチンは上図のシンク下に見える排水の配管や給水管が

 

幕板で塞いである仕様でした。

 

つまり、下の収納扉を開いたときは給水も排水も見えない状態です。

 

幕板はビス止めしてありましたので、ビスを外し中を見ると・・・

 

 

見事にびしょ濡れの状態でした。。。

 

 

 

原因は、排水ホースが排水配管から抜けていたためでした。

 

 

では何故ぬけたのか???

 

シンクの排水口と配水管をつなぐ蛇腹のホース。

 

↓ ↓ ↓ こんなやつ。

 

 

通常は柔らかい素材で、配水管の位置にあわせてグニャグニャと曲げたりすることができます。

 

しかし、経年劣化により固くなってしまったり、縮んだりすることがあります。

 

今回は縮んだことが原因で、ホースが配水管まで届いていない状態でした。

 

 

↑  ↑  ↑  ↑

下のテナントさんはこのような状況で水を受けられておりました。

 

今回のケースは、下のテナントさんはもちろんのこと

 

2階の入居者さんも見えない箇所で起きており。

 

誰の責任でもなかったのですが、

 

そこに意識があればふせげたかもしれません。

 

 

このようなことを未然に防ぐためにも

 

リフォーム時、入居前に確認をすることが重要だと勉強させられた事案でした。