保証人と保証会社 どちらをつけてますか?

こんにちは!

突然ですが、【保証会社】ってご存知ですか?
最近ではTVCMもするなど世間での認知度もあがってきている保証会社。

ひとことで言うと
保証人を代行する会社です。
保証会社によって保証内容は様々ですが、基本的な役割はどこも同じです。

―保証会社に加入するメリットは?-

家主さんにとってのメリットは家賃滞納リスクの回避です。
万が一、入居者さんが家賃の支払いを滞った場合に、保証会社が家主さんへ立替払いをし、
入居者さんに対して督促業務を行いますので滞納による煩雑な作業を軽減できます。
また滞納状況によっては明け渡し訴訟を代行してくれるなど、様々なプランがあります。

借主さんにとってのメリットは保証人を用意しなくていいということです。
近年、保証人自身の高齢化がすすみ、保証人になれるだけの収入がなかったり、反対に保証人を断られたりなど、保証人を用意することへのハードルが上がっています。
そして今般、民法の改正により保証人への【保証限度額】の設定が義務付けられます。
この詳細はまた別の機会にお話しさせていただきますが、これも保証人を用意することへのひとつのポイントになるでしょう。

 

―保証会社に入っていなかった事例―

先日、自主管理オーナーさんから家賃滞納の相談を受けました。
「来月には払います」

「もう少し待って」
などとしている間につもりつもって1年分以上の滞納額となったようです。
契約時の申込内容をみせていただくと

夫婦と子供世帯。
世帯主は勤め人で、年齢的にも働き盛り。
保証人は母親。(パート収入あり)

よくある一般的な内容です。

しかし世帯主は入居間もないころには仕事をやめ、無職に。
配偶者のパート収入のみとなり家賃は払えず。
そこで保証人に連絡をとり督促をするも、保証人もまたパート収入のみのため自身の生活費でいっぱいになり払うことができず。
そうこうしている間に滞納額は膨れ上がりました。

私が相談を受けた時には
「滞納額が高額になっていること」
「契約者が無職であること」
「保証人にも支払い能力がないこと」

以上の3点から、滞納額を回収することよりもこれ以上【滞納額を増やさないこと】が最善と判断し、回収できる可能性は低い旨をオーナーへ伝え、第三者機関へ回収及び退去交渉を委託しました。

結果、交渉開始から1か月で退去していただくことができ、また一部滞納額も回収することができました。

もしこのケース、保証会社に加入していれば・・・
滞納額回収から退去までをすべて行えていたのではないでしょうか。

「保証人」「保証会社」の在り方について考え改める時代へとなっています。